はじめに

地球上には、八千メートルを超える山が十四座あります。かつて人類を挙げての初登頂競争が繰り広げられた頃、それらの山々は、登頂以前にまずその麓まで辿り着くこと自体が探検であり大冒険でした。遥かな高峰を求めて人類未踏の奥地へ踏み入って行く。それはきっと命懸けの険しい旅です。しかし同時に今の世の中にはもう残っていない、ロマンあふれる世界だったに違いありません。

さて、いま大阪市内には、タワーマンションと言われるものが約四十棟あります。いずれも四十階以上、高さ百メートルを超える、まさにタワーです。そしてさらに、それらを大きく超える商業タワービル。先日開業したあべのハルカスを筆頭に、WTC等の二百メートル超えのスーパータワーたち。

これらのタワーには、人の夢があります。古代バビロニア以来連綿と続く遠大な夢です。

あべのハルカス開業をきっかけに、そんな夢のタワーを集めたブログを立ち上げてみました。

2014年4月18日金曜日

THE Kitahama


山の高さ、標高は「海抜」で表されます。読んで字のごとく「海面からの高さ」ですよね。これはしかし、建物の高さを表すのにはちょっと具合が良くないです。もしも海抜で表すとしたら、日本で一番高い建物は富士山頂の測候所になってしまいますからね。
その山自体の麓からの高さ、山登りをする人にとっては登山の対象になる高さを表す言葉として「比高」というものがあります。これで比べると、例えば五千メートルを超える氷河から立ち上がっているエベレストに対して、海の見える場所から立ち上がっている富士山は決して負けない高い山、という事になります。
なんか話がタワーから逸れてますが、脱線ついでにいうと、この比高が世界一高い山は北米大陸最高峰のマッキンリー(デナリ)だといわれています。
さて、そんなこんなで標高ではなく、日本一比高の高い(あーもうややこしいのでここから先は単に高さっていいます)マンションが、実は大阪にあります。
それがこの「THE Kitahama」です。
証券取引所で知られる大阪市中央区北浜に聳え立つ、地上54階建て209メートル、日本一高いレジデンスです。
まさにタワーマンションの中のタワーマンション。大阪市内でこれの次に高いのは、シティタワー西梅田の177.7メートルですから、飛び抜けて高いことになります。
ただし、残念ながらこれはマンションですので、一番高い部屋は当然どなたかのお住まいです。展望台はありません。下から眺めて楽しむしか無いんですね。
日本で一番高い部屋に住むのはいったいどんな人なんだろう・・・。なんて想像を巡らすのもまた、タワーの楽しみ方ですよね。

2014年4月9日水曜日

台北101

台湾の台北101です

高さ509.2メートル、101階建て。竣工当時は世界一のビルでした

時速60キロで急上昇する、世界最速のエレベーター

かなり高いです。しかも、窓が張り出しています

87階から92階の部分に設置された、制振用のおもり。660トンもあるらしい

なんかね、もう、すべてがすごいっす

2014年3月13日木曜日


 
あべのハルカス開業の日。この赤いテープが延々三千メートルも張り巡らされていた。世界一長いテープカットのために。